難治化の原因は薬害

 なぜ、特定疾患の指定をうけて、患者数が急増したのでしょうかーーーその答えは、誤った治療法による薬害という事ができます。
 潰瘍性大腸炎の原因として有力視されてるのは、免疫反応異常説です。腸管の粘膜には、外的から身を守る機能が備わっていますが、この機構が正常に機能しないことが発病にかかわっていると考えられているのです。

 しかし、潰瘍性大腸炎の原因を腸管免疫の異常に限定していたのでは、根本原因を探し出すことは出来ません。病気の真の原因は、ストレスによる交感神経の緊張状態が招いた顆粒球(かりゅうきゅう)の組織破壊です増加した顆粒球は死ぬ間際に大腸の粘膜にたどりつき、活性酸素を放出して粘膜を傷つけます。その結果、粘膜にびらんや潰瘍が結成されるのです。事実、患者さんの血液を調べてみると、正常範囲を大幅に超えた顆粒球が認められられます。

 幸い生体には、ストレスで生じたダメージを修復し、体を治そうとする力が備わっています。ことに若い人ではこの力が旺盛で、交換神経に傾いている自立神経の八を副交感神経側へ一気に引き戻し、蠕動(ぜんどう)運動を促して大腸につまった内容物を下痢と言う形で排出しようとします。つまり下痢が起こるのは、生体が治ろうとする反応が始まったサインといえます。
 副交感神経が優位になると血管が拡張して血流も回復し、傷ついた粘膜の再生が促進されます。その過程で知覚神経を花瓶にして痛みを起こす、プロスタグランジンというホルモンの産生が高まるため腹痛が起こります。加えて、顆粒球の死骸である膿を排出するために粘血便も出てきます。潰瘍性大腸炎の一連の症状は、すべての組織を修復するプロセスで生じる治癒反応なのです。


〇難治化させているのは治療薬

 しかし、現代医学はこうした症状を悪玉と決めつけ、下痢や腹痛を抑える目的で消炎鎮痛剤(商品名「ペンタサ」「サラゾビリン」など腸溶性のアミノサリチル酸)や炎症をおさえるためにステロイド剤を用います。
 
 これはいずれも交感神経を緊張させて、治癒に必要なプロスタグランジンの産生を抑制します。顆粒球もふえ活性酸素による組織破壊が拡大するため、病気はさらに増悪します。顆粒球の増加が原因で起こる病気に、さらに顆粒球を増やす治療を行う。難治化するのは当然です。
 潰瘍性大腸炎と同様の経過をたどって難治化しているのがクローン病です。こちらも若年層に多く見られる疾患で、患者数は増加の一途をたどっています。小腸を中心とする消化管の粘膜に炎症が起こり、潰瘍ができたり、消化管の内腔が狭くなったり、腸壁に穴が開く病気です。発熱、腹痛、下痢、血便、体重減少などの症状を伴います。
 小腸はいわばリンパ球のテリトリーで、顆粒球は侵入することができません。そのため、小腸に棲みついているマクロファージが炎症を起こします。治癒は先にご紹介した消炎鎮痛剤、ステロイド剤のほかに、免疫抑制剤(商品名「アザニン」「イムラン」など)が用いられます。


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